つぎはぎだらけの情報システム 3
これでは会社全体の効率が低下し、投下資金の割には合理化効果も上がりません。
逆に負担が増えるだけで、情報化投資の最大の目的である合理化・効率化も、限界にぶちあたるばかりか、マイナス効果を生じかねません。
目先の開発を優先して、他のシステムとの整合性をとる調整や、現場の仕事のあり方を検討しなかったために起きてしまった悲劇です。
とは言え、現実には誰もが予想しきれないほど技術革新が進み、情報化が進展しました。
当初の計画を大幅に超えてシステムが増殖してしまい、気付いてみると手の付けようがないほど、つぎはぎだらけのシステムになっていました。
途中で気が付いて発した警告の声も、目先の要求に押しつぶされてしまっていたのです。
心ある情報システム部門担当者ならば、できることならもう一度初めからシステムを再構築したいと考えるでしょう。
本格的なSIS構築をめざし、前向きの情報システムへ組み換えたいとも思っているでしょう。
先端技術を駆使しながら、すっきりした構成でコスト・パフォーマンスに優れたシステムに作り直したいと夢みるでしょう。
しかし、それには膨大な手間ヒマとカネがかかります。
徐々に進めるとしても、5年後、10年後の経済環境や技術動向を見すえて、新たに情報システムを構築することは並み大抵のことではないのです。
技術者不足対策と新技術への対応も、簡単には解決しません。